滞在の要となる食を担うのは、『ミシュランガイド北陸2021特別版』で一つ星として掲載された、福井の誇る実力派料理人、小松辰平氏による〈日本料理 えん〉と、『食べログフレンチWEST百名店2023』やフランス発レストランガイド『ゴ・エ・ミヨ』に選出される気鋭の若手シェフ、濱屋拓巳氏による〈cadre(カードル)〉。
福井を代表する極上の料理と越前の名酒「黒龍」とのマリアージュを楽しんだ後は、国産スピリッツと新鮮なフルーツカクテルを味わえる〈Bar 刻(とき)〉で、お酒と共に豊潤な時間を。
日本料理えん
地元でとれた旬の魚介を使った料理が評判となり「ミシュランガイド北陸 2021 特別版」では一つ星として掲載された日本料理店〈馳走 えん〉が移転し、〈日本料理 えん〉と店名をあらため、北陸の食と文化の発信に挑戦。福井の冬の味覚の代名詞である「越前蟹」をはじめとする店主・小松辰平氏が生まれ育った越前で獲れる海の幸、夏の天然鮎など九頭竜川流域の川の幸、そして春の山菜や秋のきのこといった山の幸。四季折々の地元でとれる食材と、古くは北前船の寄港地であったことから発展した昆布文化、永平寺の精進料理など、この地の郷土食文化を取り入れたコースをご用意いたします。
カウンター 12席・4名個室・6名個室
小松 辰平 /KOMATSU Shinpei
福井県出身。実家が魚屋を営み、幼少期より北陸の海の幸を食べて育つ。地元の魚介類を美味しく食べてもらいたいと料理人を志し、大阪、東京の老舗料亭や福井県内のホテルでの経験を経て、2010年に地元にて〈馳走 えん〉を開業。以来、実家から仕入れる鮮度の高い良質な魚介を料理してお客様をもてなし、評判に。「ミシュランガイド北陸 2021 特別版」で一つ星として掲載される。
〈歓宿縁 ESHIKOTO〉の開業に合わせ移転し店名を〈日本料理 えん〉に改め、料理を通してゲストに福井県や北陸の豊かな文化を発信する。
惜しまれつつ2023年に閉店した県外から訪問するお客さんも多かったフランス料理店〈cadre(カードル)〉が、〈歓宿縁ESHIKOTO〉で復活します。県内外で目覚ましい活躍を見せる若きシェフ、濱屋拓巳氏が料理で表現するのは、「越山若水(えつざんじゃくすい)」です。若狭をはじめ地元福井の魚介類、越前で獲れるジビエ、伝統的な海女漁による海産物や福井に伝わる伝統食。それらを存分に取り入れ、コース全体で「美しい福井の自然」を描き出します。地元の豊かな食材や食文化を、自由な発想でフランス料理に昇華してお客様をお迎えします。
カウンター 12席・4名個室・6名個室
濱屋 拓巳 /HAMAYA Takumi
静岡県出身。福井県で活躍する若手シェフの一人。関心のあった北陸の食材に触れようと来福し、2021年5月に〈cadre〉のシェフに。「圧倒的な地産地消」にこだわり福井県の食材と文化をベースとした料理を発信。「ミシュランガイド 北陸 2021 特別版」にてミシュランプレートとして掲載される。「ゴ・エ・ミヨ」3年連続掲載、食べログ「フレンチ WEST 百名店 2023」選出などを通し、〈cadre〉を、福井を代表するレストランに押し上げた。〈歓宿縁 ESHIKOTO〉では月に数日のみ営業の〈cadre〉でディナーを担当する他、朝食をプロデュース。
各地の生産者から取り入れた旬の果物を使うことで話題を呼び、全国から多くのファンが足を運ぶ福井発フルーツ専門カクテルバー〈GIORNO(ジョルノ)〉。そのオーナーバーテンダー、安川翔太氏が手掛けるのが〈Bar 刻(とき)〉です。国産クラフトウイスキーや国産クラフトジンなどスピリッツを中心に、強みであるフルーツカクテルや日本酒をラインアップ。白壁の外観からは窺い知ることができないその空間は、三方がガラス張りで、水盤の上に位置します。まるで水に浮かびながらグラスを傾けるような、非日常のひとときを味わえます。
カウンター6席・テーブル4席
安川 翔太 /YASUKAWA Shota
福井県出身。幼い頃から食に興味を持ち、料理の道へ進む。調理専門学校を卒業後、フランス料理店や居酒屋で料理人として経験を重ね、2018年に独立。福井でフレッシュフルーツを使ったカクテルバー〈GIORNO(ジョルノ)〉を開業した。以来、外部店舗へのカクテルプロデュースや県内での「モクテル」文化の紹介や普及などに尽力し、福井のバー文化を牽引する。〈歓宿縁 ESHIKOTO〉では〈Bar 刻〉のカクテルディレクターを務め、蒸留酒と北陸のフルーツを使ったカクテルで訪れたゲストに特別なひと時を提供する。
Apéro & Pâtisserie acoya
朝食は、〈歓宿縁 ESHIKOTO〉の隣にある、お酒を核に福井を中心とする北陸の文化を発信する施設である〈ESHIKOTO〉内のレストラン〈Apéro & Pâtisserie acoya(アペロ&パティスリー アコヤ)〉で。メニューを手がけるのは〈cadre〉の濱屋拓巳シェフ。「調身」「調息」「調心」をテーマに、土鍋で炊いた福井県産コシヒカリをはじめ、地元食材をふんだんに使い、フレンチのエッセンスをとりいれた健康的な朝食をご用意いたします。
座席数 44席